"元コンカフェ嬢がいる謎の異世界食堂"とやらに行ってみたお話

 

 

 

 2023年10月某日。とある友人からご飯に行かないかと誘われた。なんでもSNSで見つけたという「元コンカフェ嬢が手料理を振る舞う異世界食堂」のコンセプトでやっているお店らしい。ちょっと理解するのに時間がかかりそうだが要はコンカフェ嬢の天下り先と考えれば問題ない。(異世界要素どこ行った)

 

 

 で、そんな異世界食堂が気になったが1人では行きづらいので一緒に行かないかというお誘いだったわけだ。

 確かに面白そうなので一緒に行くことにしたのだが後に1人増え、当日なんともう1人連れて結果4人で行くことになった。

 

 

 店舗は雑居ビルの2階にあった。18時半頃「おかえりなさいませー」の声とともに入店。一応異世界食堂というコンセプトの通りアニメに描かれるような酒場のレイアウトがされた店内。意外にも人が多く…というよりは店内が少し狭めで厨房の前にカウンター席が6つ、小さなテーブル席が3つ程度ある感じだ。

そもそも4人で行くようなところではなかったようで「お席がご用意できません」と言われてしまう。

しかしこちらは"一緒にご飯を食べ気に来た"訳ではなく"お店の内容を知るため"に来たのでここで食い下がらずに「それぞれ別の席になってもいいので座れませんか?」とお店のお姉さんに聞き返す。すると「他のお客様にお席の移動をお願い致しますので少々お待ち下さい」とのこと。

一応近いに座れる様気を遣ってくれた様だが逆に他のお客様の迷惑になってないか…?と思いつつも準備ができたそうなので4人揃って入店。

 

 

 2人がカウンターで2人がテーブルという形で着席。座ると早速メイドのお姉さんがお店の説明をしてくれた。

聞いた内容は大体その辺のコンカフェと同じようなルールがあるよってことだったが一応普通の食堂なのでチャージ料はかからないらしい。まあ実際あろうがなかろうか私らは食べたらすぐ帰るつもりなので関係ないが。

 

 

 ちなみにアルコールが飲めるお店であり"お通し"代として¥500かかる。

メニューにはソフトドリンクもあるが一律で取られるあたりこれが事実上のチャージ料と言っても過言ではないかもしれない。

 

 

 とりあえず4人とも注文する品が決まったのでテーブルにあるベルを鳴らすとメイドのお姉さんが注文を取りに来てくれた。伝票に名前を書くらしくそれぞれの名前を聞かれ、記入された。

ちなみにこの名前、メイド喫茶に行った時もそうだったが特に意味はないので適当に答えても良い。

 で、料理の注文なのだがそれぞれが注文した時に度々「すいません、コレいくらって書いてありますか?」とメイドのお姉さんからの質問。どうやら全てのメニューと金額を把握しきれていない模様。ちなみにメニューにない料理でも食材とメイドの腕によっては大体の料理が作れるそう。友人はハンバーグを頼むつもりだったが品切れだそうで結局この日は食材不足でメニューから選ぶしかなった。

 この店のシステムとして好きなメイドを指名して料理を作ってもらうらしい。私は正直誰でもいいので「手の空いてるスタッフで大丈夫ですよ」と答えたのだが必ず指名しなければならないらしく「誰か1人のご指名をお願いしております」と言われてしまった。本当に誰でもよかったので他の3人が指名しなかったメイドを選んで注文は完了。

 

 

 その後お通しとが運ばれてきたがテーブル席の2人は箸が配られたのに対しカウンターの私達2人には配られなかった…。飲み物が来たタイミングでお箸を催促。

 厨房に対して3人メイドがおり、それぞれに注文をしたので料理が運ばれるまでの時間差がすごかった。まあこの辺りはシステム上仕方ないことだしそもそも4人できたことが間違いだったのだ。

 

 

 

 一番最初にオムライスが来たのだが、作ったメイドから「ごめんなさい、宣材用の写真撮り忘れちゃったので写真撮ってX(Twitter)に載せといてもらっていいですか?」と言われる。友人は言われた通りしっかりアップしていた。

   

 

 

 そんなこんなで私も注文した唐揚げ定食が運ばれてきた。

     

ちなみに指名したメイドのお姉さんが運んできてくれたのだが聞いてもいないのに「えっと…上手くできたところは、上手に揚がったところです!」とのこと。「それはよかったですね」と適当に返しつつ実食。

 実際味はそんなに悪くなく、かと言って特別美味しいと言うわけでもない。一番近い味を挙げるとすれば"ほっともっと"のからあげに近いかもしれない。

私が食事をしているとカウンターの向こうから作ってくれたメイドさんに「ちゃんと味しますか?」と聞かれた。「(ちゃんと味しますか?とは一体…?)」と思いながらも実際ちゃんと塩胡椒の味はしたので「ちゃんと味しますよ」と返答。

 一番先に食事を終えた後で最後の1人の料理が運ばれてきた。彼は麻婆豆腐を注文したのだが作ったメイドから「片栗粉がうまく溶けてなくて塊になってるところあるから」との冷たいお言葉。店を出た後の話だがこの麻婆豆腐、注文の時に調味料から作ってると聞いていたがちゃんと混ざっていなかったらしく最初はめちゃくちゃ辛かったけど後半辛みが全くなかったらしい。

 で、麻婆豆腐も食べ終わるかという時に作ったメイドから「わたし味噌汁持ってきてないよね?」と言われ「まあ食後の味噌汁ってことで」と追加で味噌汁が来た。ここで同じ定食を注文したのに味噌汁が無かったことに気付いた私は担当のメイドに「別にいいんですけど、この定食って味噌汁ついてたんじゃないですかね?」と聞くと  ((((;゚Д゚)))))))  って顔で3秒くらい時が止まった。その後、「お会計¥500引いときます…」と言われ謎に"ご飯+味噌汁料金"サービスになった。

 

 

 とりあえず全員食事を終えたので帰ろうとお会計へ。テーブルで伝票を渡しそのままお支払いという形だったのだがここでまたしてもアクシデント。

2人づつ伝票とお金を持っていった為入れ替わったのか丁度払った方には何故かお釣りが、お釣りをもらうべき方には釣り銭がないという状況になった。もちろん事実を述べて正しい会計をしなおしてもらったが。

 

 

 

 

 "元コンカフェ嬢の異世界食堂"に行ってみた結果として①オープンしたばかりでスタッフもイマイチ仕事を覚えきれていない様子②味や量、盛り付けや彩りに指名するメイドごとに個人差がある③ポンコツメイドの手作り料理が食べられるお店として考えて行った方が楽しめる

 

 

 以上。

 

ちなみに②に関してだが

   

友人が頼んだ生姜焼き定食と私が頼んだからあげ定食を見てもらえれば分かるだろう。

 そんなこんなで結構メイドによって料理の個人差が大きいので行くなら事前にお店とスタッフ(メイド)のX(Twitter)を参考にして調理してもらうメイドの指名をしよう!

不純な理由でメイド喫茶に行った話

 

 

 

 

 

 やあ。(`・∀・´)  今日はメイド喫茶にいるご主人様、お嬢様の生態観察のために実際にメイド喫茶に行ってみたおはなしだよ。

 めちゃくちゃ長い文章だけど結論から言うと別に読んでも人生のプラスになるような内容は何一つ無いからよっぽど暇を持て余してる人だけ読んでみてね。それじゃ。(・ω・)ノシ 

 

 

 

 2月のとある平日。私は東京の秋葉原にある"めいどかふぇ秋葉原本店"ビルのエレベーター前にいた。

 時刻は日も暮れた18時20分程。開店時刻の18時から開店凸すべくやって来たのだがここへ来る前に池袋でボウリングを楽しみ過ぎてカラオケで1時間程仮眠を取っていたところ予定より30分も寝過ごしてしまうというアクシデントにより開店凸はできなかったわけだ。

 「まあそれでも平日だしこの時間なら座れるだとろう」とたかを括って入店。すると店内からお嬢様、ご主人様達の活気のいい声が聞こえてくる。店内はそれほど広くはないがファミレスでいうところの2人がけのテーブルが所狭しと配置され、店内照明のカラーリングと相まってなぜかチェーン店の居酒屋の店内を彷彿とさせる。

 そんなことはさておき受付のメイドさんから「現在既に満席で御座いまして、今からだと1時間程お待ち頂くことになりますがよろしいでしょうか?」とのこと。この時「メイド喫茶って1時間も待つのか」と思ったがそもそも"メイド喫茶自体1時間ごとのチャージ制"だったことを今さら思い出す。

 兎にも角にも"目当てのメイドがいる状態での1時間の待ち"ならともかく私の目的はあくまで"店内の客の観察"というお店側からしたら「茶化すのも大概にしろ」と怒られても不思議ではない不純な理由だ。しかしそんな不純な理由の為だけに無駄な1時間を作りたくはない。

 苦虫を噛み潰す様な思いで"めいどかふぇ"の予約を断りすぐ入れそうなお店を探す。近くにいるメイドに声をかけて適当なお店に入ることも考えたが目的が他の客である以上、一定の知名度を持つ有名店でなければ私が求めている現場には辿り着けないと判断し、SNSで情報を集めた結果"アキバにゃんにゃんカフェ"へ行くことに。

 4店舗あるうちの本店とやらへTEL。

「すぐに入れますでしょうか?」との問いに受けのメイドは「ほんの少々お待ちいただくかもしれませんが大丈夫ですよ!」との声。"すぐ"と聞いて"少々お待ち"の状況なのに一体何が大丈夫なのかよく理解出来なかったが「とりあえず待ち時間は少なそうだし行くか」と思い5分ほどで到着するとの返事をしてその"にゃんカフェ"へ向かう。

 

 辿り着くとそこはとあるビルの1Fにある店舗で想像してたよりもかなり狭そうに見えた。イメージとしては一般的なコンビニの2/3程度の面積。その内の1/3はキッチンとカウンターが占めている状況だ。

 何はともあれ入店。すると先程の電話に出てくれたというメイドさんが案内をしてくれた。(ちなみに外で5分ほど待った)

 カウンター席に案内され、ここですぐに「メイド喫茶になんでカウンターがあるんや」と思いつつ黙って着席。

 店内は中央に店名が掲げられた小さなステージと1人掛けのテーブルがキッチン側に4席、2人掛けと4人掛けのテーブルがそれぞれ道路側に2席づつ。そしてカウンター席がキッチンからの通りを挟んで3席、折れて2席といったところだ。店内のBGMは"AKB48のポニーテルとシュシュ"が流れていたことくらいしか記憶にない。

 そして肝心のお嬢様、ご主人様達だがまず私の折れた隣のカウンター席に若いお嬢&ご主人様。そしてテーブル席にそれぞれ外国人と思わしき3人組のご主人様と若い2人組のお嬢様。さらに1人席にお嬢様とご主人様がそれぞれ1人づつといったところか。

 そしてメイドさんから「私たちメイドは元々ネコさんで私たちを可愛がってくれたお嬢様、ご主人様達に恩返しをする・・・(以下略)」というコンセプトの説明の後に入店時の説明を受ける。

 「まずはこちらの注意事項をご覧いただきたいのですが、こちら読めますでしょうか?」との問い。メイドさんが持っている冊子にはびっしりと詰め込まれた注意事項が日本語で書かれている。「はぁ…普通に読めま」と私の言葉を遮りメイドさんは「これはネコちゃんにしかわからないニャンニャン語です。まだ人間であるご主人様には読めないと思いますので今から魔法をかけます。少しの間目を閉じてもらってもよろしいでしょうか?」とのありがたいお言葉。

 正直この時点で既にメイド喫茶のめんどくさい部分を感じてきているのだがここは黙って瞼の裏を見ることにした。

 そしてサラッとネコミミカチューチャを着けられた後、注意の要点を3つ教えてもらった。

 「1つ目は私達メイドさんには絶対に触らないでください。触られるとびっくりしてねこちゃんの姿に戻ってしまうかもしれませんので・・・(以下略)」

 猫の姿に戻るというならむしろ戻って欲しい。というかあわよくば猫カフェにしてくれとさえ思ったが黙って説明事項に了承した。ちなみにドリンクメニューには生ビールがあるらしい。触ってはいけないというルールの下にアルコールを提供するというのはいかがなものか。

 続いて会員証の説明が始まった。1000円ごとの会計につき1P、10Pでワンドリンクサービスらしい。コーヒー1杯が660円なので単純に10時間の来店でコーヒー1杯が無料ということだ。(1時間のチャージ量が660円+ワンドリンクオーダー制の為)

 そして一通り説明が終わった後オーダーになるわけだが「ご注文の際は『ニャンニャン』と言ってメイドをお呼びください」とのこと。「ニャンニャン」でメイドを召喚しホットコーヒーとマロンケーキを注文。(写真を載せたいがケーキで店名が特定されそうなのでご想像にお任せします。ちなみにサイズ的には普通のケーキ屋さんで買うモンブランより一回り小さいくらいの大きさでした)

 コーヒーとケーキを待ってる間に店内のチェックを欠かさない。おそらく店内でこんなにも挙動不審なのは私だけだろう。

 隣のカウンターにいる男女が揃ってオムライスを頼んだらしく隣で萌え萌えキュンされている。されているばかりか一緒にもえキュンを強要されるらしい。こんなこと言ったら隣にいるお嬢様に殺されるかもしれませんがご主人様のメイドさんに対するニヤケ顔がセンチュリースープを前にした時のお顔だったことは私の心の中に留めておきましょう。

 

 2人がオムライスを食べ始めて少し経った後誰かがメイドLIVEを注文したらしく店内の照明が暗くなる。

 よくわからないままLIVEが始まるようだがよく見ると1人席の黄色いTシャツを着たご主人様がサイリウムライトを持っている。どうやら彼が注文したようだ。(後で知ったことだがサイリウムライトではなく光る猫じゃらしという名前らしい)

 LIVE自体は音源に合わせてメイド1人がダンスを披露するという内容なのだが、かなり激しい動きの為LIVE終了後のメイドの疲労感が見てとれる。どうやらメイドも案外楽じゃないらしい。

 ちなみに曲は多分店のオリジナルなのだろうが「かわいくてごめん」しか言わないサビだけが記憶に残っている。

 そしてLIVE終了後"イエローボーイ"がチェキを撮っていたわけだが2〜3枚撮っていたような気がする。驚くべきは彼がリュックから取り出したチェキ帳というやつ。(後から聞いた話だが一応売っているらしい)

 チェキ帳にはここで撮ったのであろうチェキがたくさん入っている かどうかは遠目なので見えなかったが満足そうな顔でもらったチェキをしまっている。

 ちなみにチェキの大きさがTCGくらいのサイズでチェキ帳はチェキを横向きに1ページ3枚づつ入れられる仕様になっていた。わかりやすくいうと昔コロコロコミックに付録で付いてきたデュエルマスターズのカードファイルより少し小さいくらいのサイズ。

 ついでに余談だが『ケーキ+ドリンク+LIVE +チェキ+光るねこじゃらし』のセットでお値段4000円程だった。

 そしてその後は注文したケーキとコーヒーをもえもえキュンして食べてる間に隣の男女がチェキを撮るらしいのだがお嬢様の方はチェキではなくメイドのブロマイドとかいうやつを買ったらしい。ご主人様の方はメイド2人に挟まれて記念チェキを撮影していたのだがこの2人は一体どういう関係性なのだろうか…なんて思ってる間に別のご主人様がLIVEを注文したらしくさっきとは別のメイドがダンスを披露する。(さっきとは曲も違うのだが内容は全く覚えていない)

 

 しばらく観察したが特にこれといって面白そうなこともなさそうだと判断した為少し早いがお店を出ることに。

 お店を出る時は「外出してきます」的なことを言うらしい。どうでもいいが延長する時は「ごろごろ」と言う。

 この日の会計は計2200円。余談だが店内メニューは円ではなくNN(にゃんにゃん)との記載。入店時に「NNはここでの通貨です」的なことを言われるわけだが会計時は日本円での支払い。コンセプトにやる気があるのか無いのか…。

 帰りはメイドさんが「行ってらっしゃいませ、ご主人様」でお見送りしていただいたのだがこの瞬間「私が来るよりも前に入店していてまだ帰らないイエローボーイは最低でも2時間以上いるのか…」とかなりどうでもいいことを考えていたことについてはこの場を借りてメイドさんに深くお詫び申し上げたい。

 

 そろそろ話をまとめるとしよう。

 まずはメイド喫茶そのものについて。単刀直入にいうとつまらなかった。やはりメイド目当てで来ないと楽しめそうもない。しかしメイド喫茶のシステム自体は想像していたものよりはかなり良く、何より最低1時間1300円の安さで居られるというのは初見ではわからない。店舗にもよるのであろうが誰かがLIVEを頼めばそのおこぼれで自分も楽しめるという点も大きい。

 そして重要な客層。最初に行った"めいどかふぇ"もそうだったが外国人はやはり一定数いる模様。そして今回の調査で見た人は①割とスーツの人がいる②おひとり様のお嬢様もいる③カップル?④イエローボーイのようなメイドファン⑤普通にお茶しに来てる2人組お嬢様・・・等多種多様だった。

 一般的に想像されるメガネでチェックのリュックを背負ったオタクをイメージさせるような格好の人や年齢の人は居なかった。探せばどこかしらにはいるのだろうが今回行った店に限って言えばわりと普通だったのだ。

 ちなみに店内にはイケメンと呼べるようなご主人様がいなかったことだけは想像の範囲内だったかもしれない。

 

 カウンターに座れば目の前でメイドが見れるしあまり混んでいなければそれなりにお話もしてくれるので興味のある人は是非一度行ってみてほしい。

 脚を露出したかわいい女の子を見たいというまた別の不純な理由で足を運ぶのも悪くはないがくれぐれもお触りして揉め事を起こさないように注意していただきたい。

 ではそろそろこの辺りでこのお話もおしまいにするとしようか。え?私はまた行かないのかって?恐らく私から行くことはもう二度と無いだろう。行っても友達の付き添い程度くらいさ。

メイドにチェキを勧められて本気で要らないから断ったらちょっと機嫌が悪くなってしまったメイドにもえもえキュンさせる様な苦い思いは今回だけで十分だ。